ヨーロッパでは春の妖精にたとえられる小球根の花たち。スノードロップ、シラー、チオノドクサ、ムスカリ、ハナニラ・・・などなど。みんな愛らしい小さな花をつけます。
冬枯れの野にそれらが可憐に咲く光景は、確かに小さな妖精たちが春の訪れを喜んで、群れ飛んでいるかのように感じることでしょう。
まだまだ春というと「赤や黄色のチューリップ」と相場が決まっていますが、我が家の春はその妖精たちが現れる日に始まります。まだ肌寒い明るいある日、春の日差しをいち早く感じ、落ち葉や枯れ草の間から、突然その笑顔がこぼれ出す日、それが一年で一番うれしい日かもしれません。思わず腕まくりして(もちろん腕まくりにはまだまだ寒いので、気持ちですよ)庭に出てしまいます。
日々、やさしい花の数が増え、昨年植え込んだパンジーやビオラが元気を取り戻し、それに水仙、チューリップが加わると、一気に庭はおしゃべりになります。
ストーブ園芸で、冬の間にいろいろなカタログから物色した植物たちもやってきます。いよいよ春本番。今年一年、皆さんのお庭はどんな表情を見せてくれるのでしょうか。 |